新築の照明計画、位置を決める前に知っておきたいこと

後悔ポイント

住み始めて気がついた後悔ポイントとして、「照明の位置」に関することがあります。

照明は、間取りが決まった後、比較的最後の方で決めていく項目です。
打ち合わせも終盤に差し掛かり、気力や集中力が落ちてきた頃に検討することになりやすく、案外見落としが生まれやすい部分だと感じています。

私自身、建築・不動産の仕事に10年以上携わり、多くの新築現場を見てきました。
それでも、自分の家の照明計画では、いくつか「もう少し考えておけばよかった」と感じる点がありました。

この記事では、そんな私の実体験をもとに、照明の位置を決める際に意識しておきたいポイントをお伝えします。


照明計画は、打ち合わせの「終盤」にやってくる

新築の打ち合わせは、間取り、外観、水回りの設備、内装のクロスと、決めることが山のようにあります。

照明は、こうした大きな決めごとがすべて固まった後、比較的終盤の段階で検討することが多い項目です。

すでに何十回と打ち合わせを重ねてきた後なので、正直なところ、集中力も判断力も少し落ちてきているタイミングだったりします。

一般的に、ハウスメーカーなどが照明プランを考えて提示してくれますので、この段階になると「もう照明はこの辺で、なんとなく良さそうな感じで」と、やや流し気味に決めてしまうという部分もあるかも知しれません。

それが、住み始めてから「あれ、ここちょっと暗いな」「この配置、微妙に使いにくいな」という気づきにつながっていきました。

リビングの一角が、思ったより暗い

我が家のリビングでは、ダウンライトを均等に配置する形で照明計画を進めました。

図面上ではバランスよく見えていたのですが、実際に家具を配置してみると、ソファやテレビボードの位置によって、光の当たり方に偏りが出ることに気づきました。

特に、ソファに座って本を読んだり、スマートフォンを見たりする場所が、思っていたより暗く感じられます。

これは、照明計画を「図面上の配置」だけで考えてしまい、実際の家具のレイアウトまで想像しきれていなかったことが原因だと思っています。

打ち合わせの段階では、まだ家具をどこに置くか、はっきり決まっていないことも多いはずです。
だからこそ、「だいたいこの辺にソファを置くだろう」という、ある程度の予測を立てた上で、照明の位置を考えることが大切だったと、今になって感じています。

結局、我が家では手元用のスタンドライトを後から買い足すことになりました。
新築時にダウンライトの配置を少し工夫しておけば、後から家具を追加購入する必要はなかったかもしれません。
あるいは、ある程度角度を調整できるダウンライトや照明にしておくのも手だったかもしれません。

照明とインテリアは、切り離して考えるものではなく、セットで考えるべきだったと、今振り返るとよく分かります。

スイッチの位置と、照明の組み合わせ

もう一つ、地味に困っているのが、スイッチの配置です。

回遊できる動線になっている場所で、部屋の入り口ごとにスイッチを設置したのですが、いざ生活してみると「あれ、このスイッチどの照明用だっけ」と迷う瞬間が今でもあります。

家族全員が体で覚えるまでには、それなりの時間がかかりました。

スイッチの近くに、簡単なラベルを貼っておく、あるいは事前にスイッチプレートに印刷された表示を確認しておくといった工夫があれば、こうした戸惑いは減らせたかもしれません。

特に、3路スイッチ(2箇所から同じ照明をオンオフできる仕組み)を採用した場所では、どちらのスイッチがどちらの照明に対応しているのか、最初のうちは頻繁に混乱していました。
配線図を見れば分かることですが、日々の生活の中でいちいち確認するわけにもいかず、結局は体で覚えるまで、何度も間違えながら過ごすことになりました。

打ち合わせの段階で、スイッチの配置図に「どの照明に対応しているか」を家族で確認しながら詰めておけば、住み始めてからの戸惑いはもう少し減らせたはずです。

「なんとなく良さそう」で決めた照明の後悔

照明機器選び自体についても、振り返ると反省点があります。

打ち合わせの終盤、疲れも重なっていたタイミングで、ショールームに並んでいた照明の中から、「これ、なんとなく良さそうだな」という感覚だけで選んでしまった器具がいくつかあります。

実際に取り付けてみると、光の色味(電球色か昼白色かなど)が、想像していたイメージと少し違っていたり、明るさが部屋の用途に対して強すぎたり、逆に物足りなかったりすることがありました。

照明は、単体で見るとおしゃれに見えても、実際にその部屋で使ったときの「暮らしの中での見え方」までは、なかなか想像しきれないものです。

寝室に選んだ照明は、就寝前にリラックスしたい時間には、少し明るすぎることに気づきました。
調光機能付きの器具を選んでおけば良かったと、住み始めてから何度も思っています。

逆に、洗面所の照明は、鏡を見て身支度をする場所にもかかわらず、光が思ったより弱く、顔に影ができてしまうことがあります。
用途に応じた明るさや色味の基準を、事前にもう少し調べておくべきだったと反省しています。

照明計画で意識しておきたいこと

ここまでの経験を振り返って、これから新築を考える方に伝えたいことをまとめておきます。

まず、家具の配置をある程度予測してから、照明の位置を決めることです。
図面上の見た目だけでなく、「ここにソファを置いたら、光はどう当たるか」まで想像してみることをおすすめします。

次に、スイッチの配置は、実際の生活動線を意識して決めることです。
部屋に入ってすぐ、迷わず操作できる位置にあるかどうかを、図面を見ながら何度もシミュレーションしてみるとよいでしょう。

そして、照明器具そのものを選ぶタイミングは、できるだけ余裕を持って臨むことです。
打ち合わせの終盤で疲れているときほど、「なんとなく」で決めてしまいがちなので、あらかじめ好みの照明のイメージを準備しておくと、当日の判断がスムーズになります。

可能であれば、照明の打ち合わせだけを別の日に設定してもらうのも一つの方法です。
他の決めごとに気力を使い切った状態ではなく、照明だけに集中して考えられる環境を作ることで、後悔の少ない選択がしやすくなります。

まとめ

照明の位置や選び方は、新築の打ち合わせの中でも、特に見落とされやすい部分だと感じています。

決めごとの多い打ち合わせの終盤にやってくる項目だからこそ、事前にある程度のイメージを持って臨むことが大切です。

家具の配置を予測すること、スイッチの動線を意識すること、そして照明そのものは余裕を持って選ぶこと。

この3つを意識するだけで、住み始めてからの「思ったより暗い」「このスイッチどれだっけ」という小さな後悔は、かなり防げるはずです。

これから新築を検討している方は、照明計画を「最後のおまけ」のように扱わず、ぜひ早い段階からイメージを膨らませておいてください。

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