今回は、これまでお伝えしてきた新築の後悔ポイントとは少し毛色の違う話をお伝えします。
玄関ドアと窓枠の色についてです。
実は、この項目に関しては、今のところ大きな後悔はありません。
ただ、住み始めてから「もしあのとき、あの選び方をしていたら、危うく後悔していたかもしれない」と感じた出来事があったので、その経緯をお伝えしたいと思います。
これまでの後悔記は、実際に住んでから気づいた不便さをテーマにしてきましたが、今回は少し視点を変えて、「後悔を未然に防げた過程」を共有したいと思います。
失敗談だけでなく、こうした「危機一髪」のエピソードも、これから家を建てる方にとって役立つはずだと考えています。
これから外観の色を検討する方にとって、参考になるお話だと思います。
外観の色決めは、想像以上に難しい
新築の打ち合わせの中でも、外観の色を決める工程は、多くの方が悩むポイントのひとつです。
外壁の色、屋根の色、玄関ドアの色、窓枠の色。
それぞれのサンプルを個別に見ているときは「これがいいな」と思えても、実際に組み合わせたときにどうなるかは、なかなか想像しきれません。
私自身も、打ち合わせの中でこの外観カラーの検討にはかなりの時間を使いました。
サンプル帳を何度も見比べ、想像を膨らませながら、慎重に進めていたつもりです。
それでも、最終的に選んだ組み合わせが、本当に良い選択だったのかどうか、契約するその瞬間まで、正直なところ確信は持てていませんでした。
外壁の色一つとっても、サンプルは小さな板状のもので、建物のような大きな面積になると日当たりや周辺の環境によって、実際の見え方は大きく変わってきます。
晴れた日の光と、曇りの日の光でも印象が違いますし、隣家との距離や道路からの見え方によっても、色の受け取られ方は変わるものです。
こうした変数の多さが、外観の色決めを難しくしている一番の理由だと感じています。
玄関ドアだけ、違うメーカーで検討していた
我が家の場合、少し特殊な事情がありました。
外壁や窓のサッシを含め、ほとんどすべての材料を自分自身で選んでいた中で、玄関ドアと窓は同じメーカーでメーカーの製品で検討していました。
ハウスメーカーなどの標準仕様であれば、メーカー側であらかじめ相性の良い色の組み合わせが用意されていることが多く、色選びで大きく失敗するリスクは低くなります。
メーカーをまたいで組み合わせる場合、その「相性の良さ」を自分たちで判断しなければなりません。
玄関ドアのサンプルと、窓枠のサンプルを別々に取り寄せ、実際に並べて比べてみたときのことです。
色味の系統は近いはずなのに、なんとなく違和感がある組み合わせになっていることに気づきました。
同じメーカーなのに微妙な色のズレ
サンプルだけでははっきりとした判断ができなかったため、メーカーのショールームに行って、実際の製品による色味の確認を行いました。
実際に見てみると、玄関ドアの色味と窓枠の色とが同じメーカーの同じ色にもかかわらず、微妙に異なる印象を受けたのです。
サンプル単体で見ていたときは気づかなかった、微妙な色のズレです。
小さなサンプル片だけを見て判断するのと、実際の外観全体のスケールで見るのとでは、色の見え方がこれほど変わるものかと、正直驚きました。
もし、実際の製品を確認せず、サンプルだけを見て進めていたら、完成してから「なんだかチグハグな印象の外観になってしまった」と、後悔していた可能性が高いと思います。

メーカーに交渉し、色味の異なる部分を変更してもらった
私が選んだ玄関は、ドア部分の縦方向にアルミ部材がアクセントでついている形でした。
このアルミ部材は、デザイン違いのドアにも使われており、このドアのアルミ部材の色と窓枠の色は同じであることが分かりました。
メーカー担当者に、私の指定したドアにこのアルミ部材を取り付けることは可能か?と聞いたところ、追加費用は必要だが対応できることが分かりました。
交渉のおかげでドアのアルム部材と窓枠の色が全く同じになり、当初想定していた意匠通りの家にすることができました。
実際に完成した我が家の外観には、今のところ大きな不満はありません。
むしろ、この一連のプロセスを経たことで、色選びに対して自信を持って臨むことができたと感じています。
「危うく後悔するところだった」という経験から学んだこと
この経験を振り返って、強く感じることがあります。
それは、外観の色は、サンプル単体で判断せず、ショールルームに行き現物を確認したり、ハウスメーカーが作成するシミュレーションなどを確認してから決めるべきだということです。
今回のように、同じメーカーの製品の組み合わせでも、色味が異なることがあります。
それぞれのメーカーが「単体では美しい色」として作っている製品でも、組み合わせたときの相性までは保証されていません。
もう一つ、「なんとなく違和感がある」という直感を、軽視しないことも大切だと感じました。
サンプルを並べたときに覚えた小さな違和感を、そのまま流していたら、今回のような選び直しの機会は生まれていなかったはずです。
打ち合わせが進むにつれて、「もうこれで決めてしまいたい」という気持ちが強くなることもあります。
何度も打ち合わせを重ねてきた疲れから、多少の違和感には目をつぶって前に進めたくなる瞬間も、正直ありました。
それでも、そこで一度立ち止まって確認できたことが、結果的には良い判断につながったのだと思っています。
これから外観の色を検討する方へ
これから新築の外観カラーを検討する方には、次のことを意識してみてほしいと思います。
まず、外壁、屋根、玄関ドア、窓枠など、すべての色を決めた段階で、必ず全体のシミュレーション画像を依頼することです。
多くのハウスメーカーや工務店では、無料でシミュレーションを作成してくれることが多いので、遠慮せずお願いしてみてください。
シミュレーションでもイメージがわかなかったり、納得できなかった時は、時間も手間もかかりますがショールームで現物を確認することをお勧めします。
また、異なるメーカーの製品を組み合わせる場合は、特に慎重に確認することです。
標準仕様の組み合わせより、色の相性を自分たちで見極める必要があるという意識を持っておくとよいでしょう。
そして、サンプルを見比べたときに覚えた小さな違和感を、大切にすることです。
「気のせいかもしれない」で片付けず、担当者に相談してみることをおすすめします。
もし予算やスケジュールの都合でシミュレーションが難しい場合でも、せめてサンプル同士を実際の日光の下、屋外で並べて確認するだけでも、室内の照明下で見るのとは印象がかなり変わります。
できる範囲で構わないので、「小さなサンプルだけで判断しない」という意識を持っておくことが、後悔を防ぐ一番のコツだと思います。
まとめ
今回は、実際には大きな後悔に至らなかった、けれど「危うく後悔するところだった」という経験をお伝えしました。
玄関ドアと窓枠、それぞれのサンプルは気に入っていたはずなのに、組み合わせてみると微妙な違和感が生まれる。
これは、色選びという工程が抱える、想像以上の難しさを教えてくれた出来事でした。
シミュレーションを依頼したこと、そして小さな違和感を見過ごさなかったことが、結果的に満足のいく外観につながりました。
これから外観の色を検討する方は、ぜひ「サンプル単体」ではなく「組み合わせた全体」で、じっくり確認する時間を取ってみてください。
その一手間が、完成後の満足度を大きく左右します。
外観は、毎日自分たちが目にするだけでなく、道行く人や来客の目にも触れる、家の「顔」とも言える部分です。
だからこそ、少し手間や時間がかかっても、納得のいくまで確認する価値は十分にあると、実体験を通じて感じています。
コメント