新築を彩る照明は、当然スイッチでON/OFFすることが多いです。
最近では、スマート家電として声でつけたり消したりできるものも普通に存在します。
今回は、回遊動線における、照明スイッチの数についての後悔をお伝えします。
我が家も、この回遊動線を取り入れました。
一般的な部屋と部屋を回遊するという間取りではなく、アイランドキッチンを中心として部屋を配置した少し変則的な回遊動線になっています。
動線そのものの使い勝手には満足しているのですが、実は「スイッチの位置」について、住み始めてから気づいたことがあります。
この記事では、その実体験をもとに、回遊動線を検討している方に知っておいてほしいことをお伝えします。
キッチンの照明スイッチの位置が1箇所しかない
我が家の回遊動線は、図の通り、アイランドキッチンを中心に左側にウォークインクローゼット、背面に冷蔵庫や食器棚、右側に洗面脱衣室・ユニットバスを配置しています。
ぐるぐる回りながら、各部屋にアクセスできるという動線です。
使い勝手の面では、7年以上住んでいますが、特に不満もなく過ごせています。
子供が小さい時は、キッチン周りをグルグル走り回ったりして、ちょっとした遊び場にもなっていました。
照明スイッチについては、2箇所設置しています。
1つはリビング入ってすぐの壁際に、もう1つは洗面脱衣室の入り口付近に設置しています。
基本的にどちらもスイッチからも該当する照明をON/OFFできるようにしているのですが、キッチンの照明だけは洗面脱衣室側にしかスイッチを設けませんでした。
設計の時点では、キッチンの照明スイッチは1つで十分と考えていたのです。

「こっちからON/OFFできない」という、地味な不便
我が家の回遊動線上、キッチンの照明は1つで十分と考えていました。
しかし、いざ住み始めてみると、大きな問題ではないのですが、地味に不便を感じる場面が発生したのです。
寝室が2階にあるのですが、たまに夜中に喉が渇き、1階キッチンにある冷蔵庫に飲み物を取りに行くことがあります。
階段は、キッチン照明スイッチの対角に設置しています。
冷蔵庫は、このスイッチに反対側にあります。
つまり、キッチンの照明をつけようとすると、対角まで行く必要があり、その後スイッチの反対側の冷蔵庫に行く必要があるのです。
当然、飲み物を飲んだあと、また2階に寝室に行く時は、これと反対の動きで照明を消す必要があります。
夜間なので、住み慣れているとはいえ足元は不安ですし、転んだりしないか心配になる時があります。
この動線上にキッチン照明のスイッチがあればと、何度か思ったことがあるのです。
大きな不便ではないので、設計時に想定できなかった
このように設計時にはなかなか想定ができず、いざ住み始めて気が付くちょっとした不便がどうしても出てきてしまいます。
一般的な回遊動線を間取りに組み込む場合には、各出入口にそれぞれ独立したスイッチを設置するのか、それとも3路スイッチでどのスイッチからでもON/OFできるようにつなげるのか。
ここまで想定することによって、実際の使い勝手が大きく変わってきますので、設計に段階でより深く使い勝手を想定し、打ち合わせに臨むと不便のないスイッチ計画がたてられると思います。
今振り返ると、「スイッチはどこに何個必要か?」は割と検討しますが、「そのスイッチ同士はどうつんげるか?」はハウスメーカーや工務店に任せていることが多く、一歩踏み込んだ想定まではなかなかできていないのが実情ではないかと思います。
動線を「歩きながら」イメージする大切さ
この経験から学んだのは、間取り図を見ながらではなく、実際にその動線を歩く自分をイメージしながら、スイッチの配置を考えることの大切さです。
「ここから入って、ここを通って、ここから出る」という一連の動きを、頭の中で実際に歩いてみるようにシミュレーションしてみると、「あれ、このタイミングで、どのスイッチを使えばいいんだろう」という疑問が、自然と浮かび上がってきます。
その疑問が浮かんだ場所こそが、3路スイッチや、追加のスイッチが必要な場所である可能性が高いのです。
打ち合わせの際、図面を見ながら「朝起きてから家を出るまで」「帰宅してから寝るまで」の一連の動きを、実際に指でなぞりながら確認してみることをおすすめします。
我が家でこの確認をしていれば、どこの照明をどう言った場面で操作したいかについて、もっと早く気づけていたはずです。
「動線」という言葉は図面上では単なる矢印ですが、実際の生活では、そこに家事や身支度といった具体的な動作が伴います。
その動作まで含めてイメージすることが、スイッチ計画の精度を上げる一番の近道だと感じています。
これから回遊動線を検討する方へ
回遊動線を検討している方に、意識してほしいポイントをまとめます。
まず、出入口の数だけ、スイッチの操作性を確認することです。
それぞれの出入口から、照明をオンオフできるかどうかを、一つひとつ確認していきます。
次に、3路スイッチという仕組みについて、担当者にしっかり説明してもらうことです。
分からないことをそのままにせず、「つまり、こういう使い方ができるということですか」と、具体例を交えながら確認すると理解が深まります。
そして、実際の生活動線を、歩きながらイメージしてみることです。 図面上の矢印だけでなく、自分の体の動きとして想像してみることで、見えてくる課題があります。
まとめ
回遊動線は、家事のしやすさという点で、大きなメリットのある間取りです。
ただし、出入口が複数あるという特徴上、照明のスイッチ計画には、通常の部屋以上に注意が必要だと、実体験を通じて感じました。
3路スイッチという仕組みを理解し、実際の動線を歩きながらイメージしてスイッチの位置を確認すること。
この2点を意識するだけで、住み始めてからの「あっちから消せない」という小さなストレスは、かなり防げるはずです。
これから回遊動線を検討している方は、ぜひ打ち合わせの際に、この記事の内容を参考にしてみてください。
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