新築の後悔ポイントシリーズ、これまでいくつかの実体験をお伝えしてきました。
今回のテーマも、前回の「玄関ドアと窓枠の色、危うく後悔するところでした」と同じく、後悔とは少し違った視点からのお話です。
タイトルの通り、竪樋を1本にまとめてもよかったかなという内容です。
正直に言うと、これが「後悔」と呼べるのかどうか、自分でもはっきりとした結論が出ていません。
それでも、住み始めてから何度か頭をよぎった出来事なので、今回はその経緯も含めて、ありのままお伝えしたいと思います。
これまでの後悔記では、明確に「こうしておけばよかった」というポイントをお伝えしてきましたが、今回は少し違います。
むしろ、「これは後悔と言っていいのか、自分でも判断がつかない」という、宙ぶらりんな気持ちのままお伝えする回になります。
これから屋根の形状や雨樋の計画を検討する方にとって、一つの判断材料になれば嬉しいです。
シンプルな屋根形状を選んだ、その延長線上で
以前の記事で、屋根の形をシンプルにすることでコストを抑えられるという話をお伝えしました。
我が家も、この考え方を踏まえて、切妻屋根というシンプルな形状を採用しました。
屋根の形がシンプルになると、必然的に雨樋の配置もシンプルになります。
新築の打ち合わせの中で、雨樋については正直そこまで深く打ち合わせを行いません。
色などはあるかもしれませんが、ハウスメーカーの標準仕様の形の製品を取り付けるkとが多いのではないかと思います。
雨樋にも様々な形や素材の物があり、他の住宅設備同様選択する余地はある部材ではあります。
ふとした瞬間に竪樋が2本あることが気になった
我が家にはベランダがあります。
ベランダにも雨水を排するための機能があり、竪樋を通って雨水会所に排出されるように設計するのが一般的です。
屋根を雨水を受ける竪樋と、ベランダを雨水を排する竪樋は、その役割が異なり、また設置される位置が異なる場合があり、それぞれに竪樋が必要となります。
普段の小雨程度であれば、まったく気にならないのですが、台風や豪雨など、雨量が多い日には、その水の流れ方に、少しだけ迫力を感じることがあります。
ある時ふと気がついたのは、この2本の竪樋がほぼ横並びに設置しているということでした。
我が家は2階建てなので、2階の屋根からの雨水とベランダの雨水排水が、たまたま同じ位置を通っており、横並びだったのです。
であれば、竪樋は2本ではなく、1本にまとめることができたのではないか?という疑問が浮かんできたのです。
1本にすれば、幾らかでもコストが下がったのでは?とも考えてしまいました。
写真は、我が家の実際の竪樋です。
写真奥が屋根から、手前がベランダからの樋になっています。

「後悔」と呼ぶには、判断が難しい理由
ここで正直に告白すると、私はこれを明確な「後悔」だと言い切ることができずにいます。
理由はいくつかあります。
まず、雨樋としての機能自体には、まったく問題が起きていないことです。
排水がうまくいかない、あふれてしまう、といった実害は、これまで一度もありません。
次に、コストダウンと言っても、大きな金額ではないということです。
2階からの竪樋にベランダの竪樋を繋いで1本にするとしても、竪樋が3/4程度になるだけですし、接続に必要な部材などを考えると本当に微々たるコストダウンになる程度です。
そして、現代のゲリラ豪雨などの突発的な豪雨になった時に、排水先が2本→1本では、逆に心許なかったかもしれないということです。
分散されていた排水先が1つになることで、今は問題なく排水されていますが、ひょっとしたら雨量を捌ききれずに排水に問題が出たかもしれません。
こうして整理してみると、「後悔している」と断言するには、いささか根拠が弱いというのが、正直なところです。
もし誰かに「雨樋を1本にしなかったことで、何か後悔したことはありますか?」と聞かれたら、私は「実害はないので後悔とまでは言えないけれど、ちょっと気になることはある」というくらいの、曖昧な答えしかできません。
この煮え切らなさこそが、今回の話の正直なところです。
それでも、この記事を書こうと思った理由
機能面での実害がないのであれば、わざわざ記事にする必要はないのではないか。
そう思われる方もいるかもしれません。
それでも今回、この話を取り上げたのは、「後悔とまでは言えないけれど、なんとなく気になっていることがある」という感覚も、家づくりのリアルな一部だと思ったからです。
新築の記録として発信されている情報の多くは、「明確な失敗談」か「はっきりとした成功談」のどちらかに偏りがちです。
しかし実際の暮らしの中には、今回のような、白黒はっきりつけられない、グレーゾーンの感想もたくさんあります。
こうした「モヤッとした感覚」も含めて共有することが、これから家を建てる方にとって、かえってリアルな参考情報になるのではないかと考えています。
家づくりの情報収集をしていると、成功談も失敗談も、どこか整理された「分かりやすいストーリー」として語られがちです。
しかし実際の暮らしは、そんなにきれいに割り切れるものばかりではありません。
今回のような、はっきりしない感想も含めて発信することで、より等身大の家づくりの記録になればと思っています。
これから雨樋の本数を検討する方へ
この経験を踏まえて、雨樋の本数を検討する際に意識してほしいことをお伝えします。
まず、コストダウンの効果と、視覚的・心理的な印象の両方を、事前に理解しておくことです。
機能面で問題がなくても、「見た目の迫力」という要素は、人によって感じ方が変わる部分なので、事前に知っておくと安心材料になります。
次に、豪雨時の排水シミュレーションについて、担当者に確認しておくことです。
数値上の容量計算は行われているはずですが、具体的にどの程度の雨量まで対応できるのか、聞いておくと、より納得感を持って選択できると思います。
そして、「なんとなく気になる」という感覚も、決して悪いことではないと捉えることです。
明確な後悔ではなくても、こうした小さな気づきを積み重ねていくことが、次の判断をより良いものにしてくれるはずです。
家づくりのすべてを、契約前に完璧に見通すことは、どれだけ経験を積んだ人でも難しいものです。
だからこそ、「これで良かったのかな」と時々立ち止まって考える瞬間があっても、それを過度に責める必要はないと、自分自身にも言い聞かせています。
まとめ
今回は「後悔かどうか判断がつかない」という、少し珍しい切り口でお伝えしました。
機能面での実害はなく、コストダウンという目的も達成できている一方で、大雨の日に感じる視覚的な印象については、今でも時々気になることがあります。
これを後悔と呼ぶかどうかは、正直なところ、今の私にもはっきりとした答えは出せません。
それでも、こうした「白黒つけがたい感想」も含めて共有することが、これから家づくりを進める方にとって、何かしらの参考になれば嬉しく思います。
雨樋の本数を検討している方は、コストダウンの効果だけでなく、こうした視覚的な印象についても、一度考えてみてください。
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