土地探し、1年あれば余裕だと思っていました

コストダウン

前回の記事では、私が家を建てようと思い立ったきっかけについてお伝えしました。
今回は、その続きとして、土地探しを始めた頃の話をお伝えします。

この土地探しが、想像していたよりもずっと長く、苦労の多いものになっていきます。
今回は、まずその入り口の部分、「どんな方法で探したか」「何を条件にしたか」という話を中心にお伝えします。

家づくりというと、間取りや設備の話に注目が集まりがちですが、実際には、土地探しの段階から、すでに多くの決断と苦労が待ち構えていました。
この経験を、これから土地探しを始める方に、少しでも共有できればと思います。


校区を変えないという、家族との約束から

前回お伝えした通り、家を建てようと動き始めた私たち家族。

転校したくないという子供の意見を尊重し、現在住んでいるA町の校区ではなく、通っている保育所のあるB町の校区内で、土地を探し始めることになりました。

この時点で、探すエリアはある程度絞られています。
とはいえ、B町という一つの町の中だけでも、実際に探し始めてみると、選択肢は決して少なくありませんでした。

エリアを絞ったからといって、土地探しが簡単に進むわけではないということを、この後身をもって思い知ることになります。

子供の意見を尊重して校区を固定したこと自体に、後悔はまったくありません。
ただ、この時点では、エリアを絞ることが、まさかこれほど土地探しを難航させる要因になるとは、正直なところ想像もしていませんでした。

土地を探す、いくつかの方法

土地探しの手段として、一般的なものは主に2つあります。

1つ目は、インターネットや不動産情報誌で検索する方法です。
2つ目は、不動産業者に直接、情報を聞きに行く方法です。

このほかにも、親や自分が所有している田んぼを宅地に転用して家を建てる、というケースもあります。
この場合は、農地転用という手続きが別途必要になってきます。
農地転用にも様々な種類がありますので、いずれ記事にしたいと思います。

私自身の周りにも、実家の田んぼの一部を転用して家を建てた知人がいましたが、農地転用の手続きには相応の時間と書類作業がかかると聞いていたため、我が家では最初からこの選択肢は除外して考えていました。

インターネットや情報誌には、すでに販売を開始している分譲地の情報や、現在工事中の土地の情報が掲載されています。

最近では、インターネットでの検索が主流になっているようです。
細かい条件を指定して絞り込める手軽さがあるため、多くの方に重宝されているようです。

分譲業者の側も、インターネットへの情報提供は、もはや当たり前の時代になっています。
そういった意味でも、まずはインターネットで探すのが、手っ取り早い方法だと思います。

私自身も、毎日のようにいくつかの不動産情報サイトを巡回する日々が始まりました。
新しい物件が掲載されるたびに通知が届く設定にして、スマートフォンを片手に、仕事の合間にもこまめにチェックする習慣がついていました。

もう一つ、少し変わったアプローチとして、田んぼに重機が入っていて、分譲地の工事をしそうな雰囲気の土地を見かけたら、実際に工事をしている人に直接聞いてみる、という方法もあります。

また、上記のもう1つ前段階で土地家屋調査士による測量をしている場面を見かけることがあります。
この時に測量士さんに何気なく聞いてみるという方法です。

うまくいけば、インターネットなどにまだ情報が公開される前の段階で、分譲工事をするという情報を、いち早く入手できるかもしれません。
これは、実際に地域を歩いてみないと得られない、ちょっとしたアナログな情報収集術ですし、少しハードルが高い方法でもあります。

実際、私も休日には車で近隣を走り回り、造成中らしき土地を見かけては、作業をしている方に思い切って声をかけてみたこともあります。
インターネットの情報だけに頼らず、こうした地道な情報収集も、土地探しでは意外と重要になってくると感じています。

我が家が土地に求めた、4つの条件

土地探しで何を重視するかは、人それぞれ、本当にさまざまだと思います。

私が重視したポイントは、次の4つでした。

1つ目は、70坪以上の広めの土地であること。
2つ目は、南側道路であること。
3つ目は、メイン道路から1〜2本入った場所であること。
4つ目は、間口が15メートル程度あること。

それぞれの条件には、私なりの理由がありました。

70坪以上を希望した理由は、庭とゆとりが欲しかったからです。
子供たちが庭で遊べるスペースや、将来的な家庭菜園なども、なんとなく思い描いていました。
借家暮らしが長かった分、自分たちの敷地でのびのびと過ごせる空間への憧れは、人一倍強かったように思います。

南側道路を希望した理由は、日当たりの確保です。
これは、多くの方が重視するポイントだと思いますが、私たちも例外ではありませんでした。
洗濯物がよく乾く家、日中は照明をつけなくても明るい家、そんな当たり前のようで実は大切な条件を、しっかり満たしたいと考えていました。

メイン道路から1〜2本入った場所を希望した理由は、静かさの確保です。
交通量の多い道路沿いよりも、少し奥まった立地の方が、落ち着いて暮らせるだろうと考えました。
車の走行音や、夜間の騒音などもできるだけ抑えたかったので、この条件は私たちにとって、重要なポイントの一つでした。

間口を15メートル程度にこだわった理由は、駐車場の確保です。
最大で4台程度は駐車できるようにしたいという希望があり、しかも縦列駐車は避けたいという、細かいこだわりもありました。
親族の車や、友人が遊びに来たときのことも考えると、駐車スペースには余裕を持たせておきたい、という思いがありました。

こうした理由から、この4つを条件として、土地探しをスタートさせることにしました。

インターネットで探しても、なかなか見つからない

条件が固まったところで、例にもれず、まずはインターネットや情報誌から分譲地を探し始めました。

しかし、思っていたようには進みませんでした。
なかなか見つからない状態が、しばらく続いたのです。

厳密に言えば、条件に近い土地が、まったくなかったわけではありません。
ただ、妥協できるほどの条件ではなかったため、時間がかかることを覚悟して、じっくり探すことにしました。

たとえば、広さは十分でも南側道路ではなかったり、日当たりは良さそうでも間口が狭く駐車場の確保が難しかったりと、4つの条件をすべて満たす土地には、なかなか巡り合えませんでした。
一つの条件を妥協すれば、候補はいくつか見つかります。
それでも、簡単に妥協してしまってよいものかと、何度も自問自答を繰り返していました。

土地というのは、家のように、あとから間取りを変えたり、設備を追加したりできるものではありません。
一度決めてしまえば、基本的には一生、その場所に住み続けることになります。

だからこそ、できるだけ妥協せず、納得のいく土地を探そうと、当時の私は強く思っていました。

妻とも、週末になるたびに候補地を一緒に見に行ったり、夜な夜な物件情報を並べて相談したりする日々が続きました。
なかなか進展が見えない中でも、二人で根気強く探し続けられたのは、お互いに「妥協はしたくない」という気持ちが一致していたからだと思います。

「1年あれば余裕」という、甘い見通し

土地探しには、実はタイムリミットがありました。

長女が小学校に上がるまでに、家を完成させることが、当初からの目標だったのです。
この時点で、猶予は2年程度しか残されていませんでした。

私の頭の中では、次のような計画を描いていました。

1年くらいかけて土地を探し、その間に並行して間取りを考えたり、住宅展示場の見学会に参加したりすれば、十分に間に合うだろう。

我ながら、なかなか大雑把な皮算用だったと思います。
土地さえ決まれば、家を建てる工期自体は半年も見ていれば十分だろうという、漠然とした見通しもありました。

ところが、現実はそう甘くありませんでした。
ところがどっこいの展開になってしまったのです。

1年経っても、条件に合う土地が、まったく見つからなかったのです。

この事実に直面したとき、正直なところ、かなり焦りを感じました。
「このままでは、長女の入学に間に合わないかもしれない」という不安が、頭をよぎるようになっていきます。

カレンダーを見るたびに、残された期間が着実に減っていくことへの焦りと、それでも妥協はしたくないという気持ちの間で、正直かなり葛藤していた時期でもあります。
周囲の友人や同僚から「もう決まった?」と聞かれるたびに、曖昧な返事をするのが、少し気まずく感じられることもありました。

土地探しがうまくいかないことに伴い、この後、さまざまな苦労を経験することになりました。
その具体的な内容については、次回以降であらためて詳しくお伝えしたいと思います。

今振り返ると、この段階での「1年あれば十分」という見通しの甘さこそが、その後の奮闘の始まりだったのだと感じています。
家づくりにおいて、特に土地探しの期間は、想定よりも長めに見積もっておくことを、今なら声を大にしておすすめしたいです。

次回は、この後、具体的にどのような苦労があったのか、そしてどうやって土地を見つけることができたのか、その経緯を詳しくお伝えしていきます。
今の時点では、まだ先の見えない不安の中にいた私たちですが、この経験がのちに大きな学びになったことも、あわせてお伝えできればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました